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無職の博士は金儲けの時間と才能を持っている

無職の問題を語るときに、博士号取得者を含めた、いわゆる高学歴無職の話題は避けて通れません。 「学歴があるのに仕事がうまくできない」「高学歴なんだから良い仕事について当たり前」という、実情と世間の想像が矛盾してしまうことで、社会から脱落してしまう人が多数存在します。

筆者は、高学歴のあなたが社会で活躍できないことを、日本社会の損失であると考えています。 ゆえに、この問題は個人的に関心のある問題の1つです。

ただ、社会の変革を待っていても、博士号取得者を含めた高学歴無職の問題が解決することは無いと思います。 一方で、博士号取得者の高い研究能力、遂行能力を利用すれば、たとえ無職に転落しても、そこから這い上がることが可能であると筆者は考えています。 先人たちが説く「他者に貢献すること」を軸に、あなたの能力の使い方を「研究する」のです。

公開日:2015年08月04日 最終更新日:2015年08月04日 

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はじめに

かつて、優れた子供の将来を期待する「末は博士か大臣か」という言葉がありました。 現在は、国の政策もあり、博士は増えすぎてしまい、逆に行き場の無い人間が増えています(いわゆるポスドク問題)。 あなたが検索でこのページにたどり着いていれば、きっとその1人のはずです。

しかし、せっかく3年間の時間を費やして得た博士の技能を使わず、無職やそれに近い状態であるのは社会的な損失であると筆者は考えます。 誰もあなたの能力を求めていないかもしれませんが、あなたがその能力を発揮しないのもまた勿体無い。

たとえ無職であっても自分で課題をみつけ解決していく。 それが博士であるあなたのあるべき姿です。

専攻した学問や卒業した大学の話はいったん忘れよう

このエントリーでは、あなたがどの大学院を出ていて、どのような研究をしたかなどには興味を持たずに話を進めます。 社会学だろうが生物学だろうがなんだっていいんです。 分野によらず、なるべく本質的な話ができるように心がけています。

博士の本質は問題を探しそれを解決すること

筆者は、博士の本質は問題を探しそれを解決する能力を持つことであると考えます。

まず、10代20代の義務教育では、たった1つの答えのために既存の解法で問題を解決する技術を身につけることを学びます。 ほとんどのテストは、答えが1つしか用意されておらず、そこから逸脱すると評価が下がるのです。 少なくとも、大学学部4年生(もしくは修士課程)までは、この傾向が続きます。

しかし、社会で求められる能力は、たった1つの決まった答えを探すことではありません。 ビジネスなんて、顧客次第で適切な答えは違っており、それぞれに適切な答えを準備できる人(会社)ほど優遇されます。 顧客が興味あることは、江戸幕府を作った人物の名前ではなく、顧客が将来にわたって金儲けしていくための情報、ツール、手段です。

(筆者が知る限り、少なくとも理系の)博士は、学問を通じてこれに近いことを経験することができるはずです。

例えば、研究成果は実験の1つや2つを通して見なければ、どんな結果が出るか検討もつきません。 事前に予想した結果があったとしても、実際はそれと違う結果が出るなんてこともざらにあります。 結果に応じて軌道修正をしながら、最終的には各事象に最適なモデルや数式を提唱・公表することが求められます。

こうしてみると、博士課程で学ぶことと実際ビジネスの現場で求められている能力には、そう大差が無いように思えます。

では無職になる博士はどこに問題があったのか

社会からはじかれる博士の問題点は、下記の2点が挙げられます。

  • 周囲と連携が取れない
  • 求められる物の違いを理解できない

残念な点は、大学内の人間は企業の実情を知らず、企業の人間は大学の実情を知らない点にあると筆者は思っています。 日本では、大学が何か画期的な発明をすると、それに便乗しようとする人間が産学連携などと言い出します。 本来は、お互いが日常的にもっと歩みよったほうが良いのではないかと思います。

少なくとも、大学というところは、自己アピールが下手で金儲けスキルの無い集団ではあると感じます。

周囲と連携が取れない

博士課程は1人で問題を探し、1人で解決する能力を求められるため、それが企業の現場では裏目にでます。 バイオベンチャーなどを除けば、企業の本質は多人数で効率的に金儲けをすることであり、じっくりと1人で何か研究をすることではありません。 その点を理解しないと、周囲から排除されるようになります。

特に、「俺は優秀だ」と考えるプライドの高い博士ほど陥ります。 相談することは恥ずかしいことではないのですが、プライドの高い博士ほど、相談することを恥だと考えてしまいます。 適切なタイミングで相談ができないために、結果として効率が悪くなり、最終的に失敗に陥ります。

見方を変えると、「一人で研究をやり遂げなさい」という大学教育の犠牲者とも言えると思います。

求められる物の違いを理解できない

研究自体は終わりのあるものではありませんが、学会発表や論文化の時点で、ある程度まとまった結果を仕上げる必要が出てきます。 このようなときに、指導教官が完ぺき主義思考であると、従属する博士もそれが当たり前と思ってしまい、論文化よりも実験で得られる結果と解釈の検討を優先させてしまいます。

大学で求められるのは立派な研究成果ですが、一方で企業で求められるのは利潤です。 この違いに気づくことができないと、やはり周囲から「仕事が出来ない奴だ」と言われてしまいます。

失敗が続くと社会から脱落する

周囲との連携ミスや求められる物の違いを理解できないと、やがて会社から排斥されたり、あなた自身の心身的な理由で退職したりして、社会から脱落することになります。

皮肉にも、学歴社会に脳を犯された人達は「高学歴の人間は良い仕事について当たり前」という幻想を信じていますから、再就職しようにも「博士様を雇うなんてとんでもない」と、無駄に謙虚で非合理的な対応をされてしまいます。 まして失敗を許さない日本社会ですから、あなたは高学歴の無職として行き場を失います

数年前、「博士(はくし)が100にんいるむら」というパロディ(元ネタは世界が100人の村だったら)が話題になりました。 100人のうち、16人は無職で8人は行方不明という、博士の悲惨さをわかりやすく表現しています。

このパロディでは、博士研究員(いわゆるポスドク)も20人いるため、この層は高学歴無職の予備軍になりえます。

「末は博士か大臣か?」は、いまや「末は教授か無職か?」と言い換えるのが適切なのかもしれません。

無職の博士がお金を得るために

しかし、筆者は社会から脱落した博士の悲惨さに同情しません。 上述の通り、博士の本質は自分で課題をみつけ解決していくことですから、「何故無職になったのか」「どうすれば解決できるのか」ということも、博士のあなたなら解決できると信じているからです。

問題点の分析や、それにフィットする解決策の提示は得意技でしょ?

結局のところ、お金さえ稼げれば多くの問題が解決しますので、上述の8人のように誤った選択をする必要はありません。 すなわち、どうすれば金儲けできるのかを研究課題にし、それに対してフィットしたモデル(ビジネス)を社会に提示していけばよいのです。 あとは、再就職を目指したり、自営したりすればよいだけです。

幸いなことに、博士の致命的な問題点である「研究に時間がかかってしまう」点は、あなたの貯金や両親から一時的に助けてもらうことによって、ある程度延長することが可能です。

様々な分野の先人・偉人たちは、他者に貢献することが幸せになる道であると説いています。 無職の博士が再興するためのヒントはそこにあり、それに対してあなたが今もっている能力をどう発揮していくかが焦点になります。

ちなみに筆者はウェブを通じて、あなた自身(研究内容もそうでない内容も)を発信していくことを肯定的に考えています。

大学の研究者は中高年層が多いため、ウェブの利用にそもそも精通していないことがほとんどです。 加えて、社会もまだウェブを通じた情報発信を、書籍による発信に劣ると見ている節があるように感じます。

しかし、現在はインターネットを利用すれば、優秀な人間は個人でも仕事を作ることが出来る時代です。 優れた情報は、検索エンジンに評価され、必ず誰かの目に留まります。

海外の研究者のウェブサイトはそういった事柄に力を入れているケースも散見されます。 また、Web of Scienceやエルザビアのサイトなども、ちょくちょくアップデートされ、より便利(?)に改良されていますよね。

お金に困ってなくてもパートやアルバイトはしたほうがよい

もしあなたが、人とのコミュニケーションに難があると感じていたり、いつもなぜか友達が離れていってしまうと感じているのであれば、パートやアルバイトに出てコミュニケーション能力を磨くことをオススメします。

特にあなたが研究室にこもりがちだったのであれば、20代の貴重な時間を人と話す能力の向上に使えなかった可能性があります。 社会はあなたと他人が共存して初めて成立するものですから、誰とも話せないのは致命的です。

例えば、同業者相手に研究の話をするのと、一般の人を相手に研究の話をするのでは、話し方も話す内容も異なるはずです。 自分の研究を誇らしげに話す博士の方もいらっしゃいますが、一般人相手に学会のプレゼンテーション相当の話をするなんて愚者もいいところですよね?

企業があなたを採用したがらない理由の1つは、学習能力が高い反面、人と話す能力が低いと感じ取っている可能性があります。 幸い、この能力はあなたが育てる必要が無いと判断しない限り、何歳になっても育てることが可能です

話が脱線しますが、そもそも、あなたより高学歴の人間なんてそうそういませんから、社会で学歴や学問の話をしても、見合うポジションが無ければ反感を食らうだけです。 「あいつ博士様なのに無職なんだってよ」と言われて笑われるだけです。

言うまでもなく、あなたの学歴の話は、誰か他人に聞かれるまでは、自分から口に出さないのが良いです。 筆者的には、「えっ博士だったの?全然見えない・・・」という立ち振る舞いが出来るようになることをオススメします。 何かちょっと成功すれば、「さすが博士様は違う」と敬ってもらえるようになります。

人なんてそんなもんです。

まとめ

繰り返しますが、せっかく学歴を積んだ博士が社会に貢献できないのは、日本の大きな損失であると筆者は考えます。 それは、博士を受け入れる風土が不十分であると同時に、博士を育てる環境も適切とは言えないのでは?と思っています。 少なくとも、単にニュースにならないだけで、博士やそれに準ずる高学歴無職の問題は、今後も継続する可能性が高いです。

しかしながら、それを「社会が悪い」といって逃げるのは浅はかです。 博士号を取得したあなたなら、今の行き詰った現状を打破する力を持っているはずです。

無職からお金を得て再興する方法を探すなんて、新しい研究課題だと思えば、なんだか論文書けたりする気がしませんか。 少なくとも筆者は、研究成果と金儲けの追及は、とても良く似たことだとしか考えることができません。

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