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執筆者:Mirai Takebe 運営者に問い合わせる

from Arno Hoyer

本当に現在は働かなくても良い豊かな時代なのか?

労働問題の中で、現在は豊かな時代なので働かないのが合理的だ、という意見を目にすることがあります。 たしかに現在だけを切り取ってみれば、両親の資産で生活できればそうはそれで良いのかもしれません。

しかし、現在の状況がそのまま未来永劫続くとは限りません。

将来の日本では、財政の問題から生じる社会保障の切り詰めや、ロボットの社会進出に伴う雇用問題が生じる可能性があります。 ロボットに仕事を奪われ、社会保障も期待できない・・・そんな時代が来るかもしれません。

ロボットが働けば私たちは働かなく済むと考えている方がいらっしゃいますが、ロボットが稼いだ利益が私たちに均等に分配される保証はありません。 むしろ、私たちの感情を考えれば、その富の大半を独占したくなるのが自然ではないでしょうか。

筆者は、将来豊かに生活できるのは、現在をチャンスと考え動き出している人たちの一部に限られると考えています。

公開日:2015年12月13日 最終更新日:2016年01月16日 

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はじめに

最近、中年フリーターやニートなどの話題に付随して、「現在は豊かな時代なので働かなくても良いのではないか」という論調を目にすることがあります。 たしかに、両親の資産があれば食べていけるため、短期的に見た場合には合理的な選択かもしれません。

もっと話題を広げても、日本は社会全体として働かない方向に舵を進めています。 特に大企業の正社員を中心に、残業時間の制限など、待遇は改善する方向に進んでいます(非正規雇用者にしわ寄せがいくものの)。

たしかに現在だけを見れば、豊かで労してもまで働く必要は無いのかもしれません。

ですが、筆者は、実は現在私たちは恐ろしく変動する社会の中で生きていると考えているのです。

と言うのも、筆者は、2020年以降の日本で豊かな暮らしを享受できるのは、時代の変化を見極めて適応していける人達に限られると思っています。 適応できなかった人や、そもそも乗り遅れてしまった人は、今は裕福でも将来は苦労するかもしません。 その恐怖(?)のシナリオを下記にご紹介します。

東京オリンピック後の世界

まず、2015年現在は、景気が良い時代であると筆者は考えています。 その理由は以下の2つです。

1つめは金融緩和に伴う「金余り」と、東京オリンピックという一大イベントが控えていることです。 なんだかんだ言っても株価は好調で、人手不足の企業も多いように感じています。

2つめは外国人観光客の存在です。 2015年は中国人観光客を中心とした外国人が大量に商品を購入する「爆買い」が流行語大賞に選ばれました。 首都圏のホテルは毎週末ほぼ満室であり、民泊(Airbnb)という新しい宿泊スタイルの流れが生じるなど、活気に沸いています。

これらを直接肌に感じる機会が多いため、「今も不況で・・・」などといわれると「そうかなぁ?」と感じるのです。 少なくともリーマンショック直後なんかには全然考えられなかった状況です。

このような状況は、政権が変わればひっくり返る可能性はあるものの、2020年の東京オリンピックまでは続くと筆者は考えています。

問題は2020年以降の日本です。 そこから先には、暗く重い現実がたくさん待ち構えています。

2020年以降の日本の問題点

日本の財政の問題

日本は先進国の中でも最悪の借金国家です。 上述の社会保障費の増大を受け、国債発行額も年々増え続けてきました。

現在の政権は2020年までの財政健全化を目標としており、外国人投資家もこれを受けて日本株を買っていると言われています。 もし、財政健全化が達成できない場合には、外国人投資家は「日本売り」を始める可能性があります。

日本売りとは、日本株や日本国債を売ることです。 海外投資家の日本国債保有率は低いものの、国債先物市場を通じて売りを仕掛けます。 仮に、国債価格が大幅に下落した場合、国債を保有する銀行へのダメージが大きく、最悪破綻する可能性も考えられます。

銀行が破綻した場合、現在の法律では預金は1,000万円までしか保護されません。 両親の収入と資産で食べている場合には、文字通り致命的な状況に陥るかもしれないのです。

労働人口の減少の問題

あなたもご存知の話です。 現在の日本は人口減少社会で、成熟国家と言うより衰退国家の域に足を踏み入れています。

試算によれば、2050年の日本は人口が1億人を割っており、そのうち労働人口(15~59歳)はたった50%です。 残り40%は高齢者です。

2015年現在で高齢者比率はすでに3割に達しており、社会保障や年金など多数の問題が生じているのはご存知の通りです。 現在ですら問題が生じているのに、2050年までにこれらが解決しているでしょうか。

ちなみに労働人口減少の問題は、次に述べる機械化によって解決するかもしれません。

単純労働の機械化

野村総研が2015年11月に発表した報告書が話題になりました。 今後10年間で日本人が従事する仕事の約半分はロボット・人工知能に置き換えることができるそうです。

報告では、将来も残り続ける仕事とは、研究者のような抽象的なもの扱う職業や、人の感情に訴えかけるようなクリエイティブな職業になると指摘されています。 レジ打ちのような単純作業やデータ処理のような大量に同じ作業を繰り返すものは置き換え可能とも指摘されています。

ここで言うロボットとは、必ずしも私たちと似た外見を示す二足歩行型ロボットとは限りません。 例えば、駅の改札は駅員が切符を切っていたのが、いつの間にか自動改札機に置き換えられてしまいました。 最近では税理士など士業の現場でも、パソコンとクラウド上のサーバーを利用した自動計算ソフトが普及しつつあります。

今後、私たちの身の回りに、どの程度ロボットが普及するかはわかりません。 ですが、確実に普及して行くはずです。

あなたも大きな小売店やデパートなどで見たことありませんか?Pepper(ペッパー)が人を集めているのを。 筆者はそれを見て危機感を感じました。

現実的に考えると、ロボットの利便性や導入コストが人件費や人間の生産効率を上回ったとき、私たちの仕事はロボットの仕事になるはずです。

日本はディストピアになるのか?

これらをまとめると以下のようになります。

  • 日本の財政次第で将来危機的状況になる可能性がある
  • 労働人口の減少は日本の社会保障にネガティブに働く
  • 一部の労働はロボットへの置き換えが進む

もっとストレートに書くと、以下のような状況が危惧されるのです。

  • 両親はあなたを救うだけの資産を持たない
  • あなたが働けない事情があっても社会はあなたを救えない
  • 能力がなければあなたが従事できる仕事は無い

つまり、2020年以降の日本では、私たちが生活に困っても、日本自体が財政再建団体になってしまい、健康で文化的な生活さえも保証してくれない可能性があるのです。 しかも、アルバイトや職探しを始めたとしても、その簡単な仕事はロボットが行っていて、単純労働に対する需要は無いかもしれません。

この将来の日本で生活できるのは、ロボットに置き換えできない優れた技能を有する限られた人のみです。 多くの人は少ない仕事に殺到し、そこからあぶれても国は救ってくれない「ディストピア」が待っているかもしれません。

もちろん、これは筆者の悲観的な予想ですから、どう感じるかはあなた次第です。 反論など思うことはあるでしょうが、筆者はこうなると考えて手を打つことにしています。 重要なのは正確な将来予想よりも、常に最悪の事態にどのような手を打てるかだと考えているからです。

将来に向けて私たちは何ができるのか?

お金に稼ぐ適切な方法を学ぶ

2020年以降の将来も豊かに暮らすためには、今日から自分の力でお金を稼ぐことを考える必要があると筆者は考えます。 決して「自営の勧め」ではありませんが、社会に出て会社勤めだけがお金を得る方法ではないということも含めたいと思います。

現在の資本主義社会では、お金をどのくらい持っているかが生活に大きく効いてきます。 お金を持っていても幸せとは限りませんが、少なくともお金で低減できる不幸はあるのです。

極論を言えば、日本がどんなに「ディストピア」になったとしても、お金さえあれば海外に移住することだって出来るのです。 実際海外には、お金を出せば不動産と国籍を買えるような国さえあります。

一方でお金がなければ、衰退する日本ととも生きるしかありません。

日本ではお金の話はタブー視されており、「お金が欲しい」などと言うと「守銭奴」などと冷ややかな視線を浴びせられがちです。 ですが、私たちが社会でこんなにも苦労するのは適切なお金の稼ぎ方を知らなかったり、お金に困ったときにどうすれば良いかを知らないからであり、本来はそのような教育を受けて然るべきだと筆者は考えています。

残念ながら、そのような教育機会はありませんから、私たちが自発的に自分で身につけるしかありません。

適切にお金を稼ぐ術を知っていれば、会社に所属しなくても食べていけますし、人からお礼としてお金を貰う機会も増えるはずです。 景気の良い現在だからこそ、失敗してもリカバーするだけのチャンスがあります。

ロボットに置き換えられない能力を身につける

2020年以降の将来において、ロボットに置き換えられない優れた能力があれば、あなたは社会から優遇されるはずです。

残念ながら、こればかりはどう手を打てば良いのか、筆者にはわかりません。 上述の野村総研の報告例で言えば、抽象的なものや創造的なものを扱うスキルは、今後も役に立つはずです。 ただし、これは将来が絶対にそうなるという保証はなく、そうなるだろうという推測です。 なぜ誰も無職で稼ぐための具体的な方法を教えてくれないの?で触れたとおり、将来に絶対は無いのです。

将来のことは未知ながらも、何か能力を持っていれば生き残れる可能性があります。 だから筆者は、まだロボットが社会に進出する前に、自身がどのような能力を持っていて、何ができるのかを精査したいと考えています。

少なくとも、今後優遇される人は「自分で考え自分で決断できる」能力を持つ人だと筆者は考えます。 現在のロボットには、まだ命令を与える人が必要だからです。

たとえ将来、人工知能が発達しても未知への決断を下すのは引き続き人間の役割になるはずです。

ターミネーターやマトリックスのように、ロボットやAIが人間を支配しようとするディストピア映画は多数あります。 そのような娯楽映画を見慣れた私たちは、自分の将来を人工知能に預けられるでしょうか?

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まとめ

以上が、筆者が考える将来の日本です。 つまり筆者にとって、現在は働かなくても良い豊かな時代かもしれないが、現在働く術を知らないと将来は危機的であるというのが結論です。

本記事をご覧になって、あなたがどう考えるかは筆者にはわかりません。 が、筆者は上述の状況を想定し、常に先へ進むことを模索したいと考えています。

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